m68m19’s blog

グリオーマとの闘いを綴ります。

最高の医療

どの医療が最高かはその人によって違うかと思います。私にとっての最高の医療を書きます。


その夜から、脳腫瘍を調べすぎると言うぐらい調べました。そして、たどり着いたのが東京女子医科大学の村垣先生。

東京女子医大は、脳腫瘍に関しては全国でトップレベル。症例数も数多いし、最先端医療をしている。

もうこの人しかいないと思った。

調べている間にも、病魔はお母さんを襲い変化をもたらしていた…

今すぐに死んじゃうんじゃないかって恐怖でしかなかった。

泣かない…

先生の話しは冷静に聞けたものの、お母さんに何て言えばいいか?悩みましたが、診察室を出たら私にお母さんはなんだって?と案の定聞いて来ました。

その時のお母さんの顔を見た時、私はお母さんの前でどんな事があっても泣かないと決めました。

そして、お母さんには病気の説明だったよ。と一言だけ言って家に帰り、家族に言われたままに告げました。そして、私は心に決めました。

余命宣告を受けたのであれば、最高の医療をしてあげて悔いが残らないようにしよう。と決めました。

MR

退院して、1回目のMR検査ではまだ脳の中から血が引いてないからわからない。と言われた。

それしか言われなく、一つも色々な病気の可能性とかの話しも一切なく終わった。

次の月、MR検査に行き私は想像以上の現実を突きつけられた。

画像をお母さんと見て、先生は脳の中にそんなに大きくないが腫瘍があります。詳しくは娘さんにお話しします。と言われました。

私は、その一言でいい事は言われないと思いました。ドラマとかのやつかぁ。と思い名前が呼ばれ診察室に入りました。

先生は真顔で、お母さんの脳の中には悪性の腫瘍がある。それも顔つきが凄い良くない。誰が手術をしても一年〜一年半だろう。と余命宣告をされました。私は、案外冷静に聞けて涙一つも出ませんでした。

回復

数日が経ち、出血も止まったと言う事で一般病棟に移りました。原因がわかるまでリハビリと数回のMRなどを撮って経過観察をしましたが、原因がわからず、一旦退院をして頂き月に一回診察を受けて欲しいとの事でした。

お母さんの状態は、病気をしている感じな人には見えないぐらいまで回復してました。

しかし、この後どんどん病魔が押し寄せるのでした。

脳内出血

新幹線に乗って東京に着いたのが夜遅かった為、次の日の朝一で先生の話しを聞きに行きました。

お母さんの結果は、脳の中で出血を起こしている。止血する為に点滴を打っているが、この血がある程度無くならない事にはちゃんとした原因がわからないと言われました。

その間は、ICUで入院してもらって経過観察をしていく。との事でした。

お母さんに少しだけ会えましたが、自分がおかしかったのは全く覚えてないらしく、少し頭の痛みなどもとれてきたと言っていました。

異変2

お嫁さんの話しだと…

お母さんはお風呂のガスの付け方が分からなかった。だから、寒くてお風呂のお湯をかけ湯をしていた。との事だった。

私、これでお母さんは普通じゃないと確信した。昼間に会ったと言う親戚にも電話してお母さんの状況を聞いたら、洋服を反対に着ていて教えてあげたら皆んなの前で脱いで着替えた。ボーッとしていた。と言われてもしかしたら、頭かもと思い明日の朝一で病院に電話してみる事にしました。

次の日の朝、病院に事情を説明してすぐに来て欲しいとなったので親戚に連れて行ってもらいました。

その結果、脳内出血をしている。ICUに入るとの事で、私はまだ小さかった子供を抱っこして急いで新幹線に飛び乗り東京に帰りました。

異変

2014年12月にお母さんの異変は起きた。

仙台に住んでいた私の元にお母さんから電話が来た。

風邪を引いたみたいで体調が悪い。頭が痛い。と言われロキソニンを飲んでゆっくりしたらどうか?と提案をした。

次の日、心配になり連絡をしたがあんまり変わってないとの事。そして、15時頃また連絡が来て家の鍵が閉まっていて入れない。かれこれ30分外で待っている。と言ってきたので、ポストに入ってないの?と聞いたが、ない。の一点張りだった。

その夜テレビ電話をしたら、お母さんは自分を映す事が出来なくなっていた。

違和感を覚えた。そして、絶対におかしいと思った。

数時間したら、お兄ちゃんの奥さんから連絡が来て、お母さんがお風呂に入ったまま1時間出て来ない。との事で中がどんな感じか外から音が聞こえないか?聞いてもらうと、ずっとお湯を身体にかけてるような感じな音がする。と言うので声をかけてもらう事にした。